南加賀の中学生の学力
ここ数年中学校の先生や塾仲間と話していてよく聞くのが”子供たちの学力低下”
「やらない以前に小学校レベルで理解ができてない。昔はこんなに酷くなかったのに…」
なんてみんなぼやいている
それが毎年毎年レベルアップして悪化していくから、みんな何が原因なのか???と疑問符だらけ
- コロナで学校が閉鎖されていた期間に学習習慣が壊れた
- 子供と親の意識の低さ
- スマホの普及
- 少子化で小松高校以外の高校が全て定員割れ
などなど思い当たるところは多々ある
小松市だとうち以外の塾(民間の学習機関)はできない子に合わせるしかないだろうし、個別指導塾ともなれば正直読めば誰でも理解できそうなことを講師が読んであげて手取り足取りしながら甘々対応。
やってる感だしてるだけになってるのは簡単に予想できるし、実際そうだと思う。
そんな詐欺みたいなやり方というか、お金だけ儲かれば子供の成長は無視しているビジネスがほとんどなのに、それを親も中身を調べもせずに料金を支払ってる現実。
なんだかなぁ~と思うばかり。
2つの比較
今回、学力低下が著しい南加賀の2つの進学校を10年間比較してみることにした。
県内で行われてる共通のテスト結果から各学校の合格者の数字を拾った。
青は最高偏差値、オレンジは最頻値(複数ある場合は最も高い偏差値を採用)、グレーは最低偏差値
まずは小松高校
たまにトリッキーな最低偏差値は存在するものの10年前からそれほど変わってはいない。
南加賀から金沢大学附属や泉丘に通う子は割と少ないので、トップ層はそれなりにいる。
次に小松明峰高校
2023年から定員割れが始まったが、その3年前くらいから兆しはあった。
偏差値40前後くらいで合格者が出だしたしね。
うちの生徒でも「受かるかなぁ~、昔なら絶対に合格しないレベルだけど…」が合格してきていた。
2021年あたりから下降していき、今は底なし
おそらく31より低い偏差値の子達も多数入学している。
こんな感じで推移だけ見ていると、下位層は泥沼でも、最頻値であるボリュームゾーンはそれほど変わっていないようにも思える。
でもほんとにそうだろうか…
今から10年前の2015年度の偏差値分布と比べてみると結構おもしろい
まずは小松高校
偏差値60を境目として下側にボリュームゾーンが移動している。
不合格者も57が最頻値だったが、今は私立人気で”合格したらラッキー”的に偏差値の低い子たちもバンバンチャレンジしてくるので51が一番多い。
昔は小松高校も県央のトップ校と張っていたが、今ではちょっと頑張れば誰もが入学できるレベルになってしまった。
でもその”ちょと”が今の中学生にはキツいんだけどね💦
そして小松明峰高校はもっとガッツリ!
もはや言葉を失うレベル
ボリュームゾーンは40台後半
50くらいでアドバンスドに合格。
学校の先生は大変だろうね😅
偏差値40台って中学校の最初から基礎やり直さないと高校の内容を理解できないからね。
30台なら小学生からやり直し😭
これからの南加賀
正直、南加賀の子供たちの学力崩壊はここまでが限界だと思う。
これ以上進めば、雪崩のように一気に滑り落ちていくだけ。
まず子供の数に対して高校が多すぎる
私立の魅力に勝てない公立高校
今や明峰・大聖寺・小松市立・小松大谷が同じ学力ゾーン。
そうなれば新しい校舎や充実した設備が整っている大谷を選ぶ子が多くなるのは当たり前。
しかも入試の結果次第でお小遣いももらえるしね(笑)
早く統廃合を進めて、公立ならではの魅力ある学校を作っていかないと、意識は壊れる一方なのだが、お役所のご都合で改革はまったく進まない。
もはや何かの狙いがあって子供の学力を壊したいのか?と疑うレベル
南加賀の人口減少
このブログでいくら嘆いたところで、何も変わらないとは思うが、これからの子供たちのためにこの環境が変わることを祈って書き綴ってみた。
人類は地球上の動物としては弱い部類にはいる。
裸でライオンやクマと勝負すればほとんどの人間は勝てない。
それでも現在の繁栄があるのは知恵や学問を発達させてきたから。
そして豊かな生活と言うのは知恵や教養をもって得られるもの。
勉強から逃げるのは動物になるのと同じ
自分の将来や生き方を考えることなく、ゲームやSNSに夢中になり、親に金をせびる
こんな甘えた環境で人が育つのだろうか
子供たちには「今だけ金だけ自分だけ」みたいになってもらいたくないのだが…
今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
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