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融点1083℃

 興福寺を出て鹿に追われながら向かったのは東大寺。

言わずと知れた奈良の大仏(盧遮那仏)がおわすお寺だ。

東大寺は知らなくても大仏は知っているというくらい有名。

石畳の境内をしばらく歩くと見えてくるのはあの南大門。

そう鎌倉時代の名仏師、運慶プロデュース、慶派の最高傑作、金剛力士像がお迎えしてくれる。

東大寺南大門前 東大寺南大門あ仁王像  東大寺南大門ウン仁王像

デカっ!

しかも太っ!

さすが日本最大の木彫像。

像高は8.4メートル。

太く逞しい破壊力を秘めた巨大な腕、盛り上がる胸の筋肉までもがくっきりと表現されまさに塔のガードマンといった感じ。

しかも近年まで支えなしで立っていたというバランス。

一つ一つのパーツも恐ろしく大きく、あの時代によくぞここまでのものを・・・と感心してしまった。

しばし堪能した後いよいよ金堂へ。

東大寺銘石 東大寺前景

 東大寺は華厳宗で国分寺の総本山、正式名「金光明四天王護国之寺」という。(教科書にも載っている)

「大寺」とは天皇のお寺という意味。

なので東大寺は平城京の東にある天皇のお寺ということ。

東大寺大仏1 東大寺観音

ここのお寺だけは写真OKなのでバシャバシャ撮りまくり(笑)

「盧舎那仏像」は像高14.98m。

世界最大の金銅像。

当時は純銅で製作されたそう。

ということは、銅の融点は1083℃なので溶解炉をそれ以上の温度にしなければいけない。

それにはそうとうの火力を必要としたことが想像される。

当時はコークスなどなかったので、当然ながら木をやまほど切ってきて燃料としたことだろう・・・

しかもこれだけ大きな鋳型に銅を流し込み修正を掛けていくのは並大抵の作業ではない。

まさに当時の仏師たちの執念の作品なのである。

これだけ大きな仏像が収まっている金堂も世界最大の木造建築物。

それ以外にも見所いっぱいの東大寺。

東大寺燈篭

 金堂の前にあるこの八角灯篭も日本最古最大の鋳銅製灯籠。

とんでもない価値のある芸術作品なのである。

このあと正倉院に向かったのだけど、改修中で中には入れず、迂回して東大寺二月堂へ。

それにしても暑い(気温35度)・・・

そして恐れていたことが・・・

東大寺昔はゴルフ場ができるほど広かったそうで、何も知らず寺の境内なんて楽勝だと思い、水も休憩もとらず歩き回っていたから足が攣りだした(笑)

奈良恐るべし・・・

これほど疲れるなんて・・・

つづく(笑)

 

 

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