外国語指導助手(ALT:Assistant Language Teacher)としてやってきた友達のなかにはその目的として貯金と答える子が結構な割合でいる。
その理由は大学で借りた奨学金の返済や次のステップとしての大学院、法科大学院への資金などである。
アメリカでは難関有名大学といえばほぼすべて私立大学となる。
たとえばアイビーリーグと呼ばれる8つの大学
ブラウン大学・コロンビア大学・コーネル大学・ダートマス大学・ハーバード大学・プリンストン大学・ペンシルバニア大学・イェール大学
これにスタンフォード、マサチューセッツ工科大、カリフォルニア工科大など
これらの大学の学費は一年間で約530万円、4年間で家が建つほどの金額となる。
もちろん奨学金制度や学費の免額などもあり、みんなが学費の全部を払っているわけではないが、普通の家庭だととても通わせることができない。
しかし、それに比例した素晴らしい教育を受けることができるため、それでも世界中から生徒が集まる。
実際、友だちでも奨学金の返済がまだ800万円以上あるんだ~って言ってる子もいた。
そこまでして大学にいかなければいけないのかと聞かれるとYesだと言っていた。
自分の望む就職がしたければ、さらに大学院に進学するのも当然と考えている。
というか、それしか道がないと言っていた。
大学を何校も卒業している子もゾロゾロいるのだ。
そう考えると、日本の教育に対する日本人の熱のなさってなんだろう・・・
貧乏でも金持ちでも与えられた機会はそれほど変わっていない。
東大生の親は金持ちだとよく言われる。
理由は子供の頃から英才教育を受けさせることができるかららしい。
それはそれで真実かもしれないが、日本の国立大学ならそこそこ収入があれば通わせることができる、トップ校になれば自分で学費を用意することだってできる。
要は親も子も高い志をもてるかどうかだろう。
金持ちの子は生まれたときからそれを受け継いでいかなければならない宿命を背負っている。
だから高い教育をうけたがる。
結果、高学歴になっていくのである。
非金持ち層は勉強しなくてもそこそこ食べていけるからそれでいいと満足してしまってはいないだろうか?
学歴社会は実は世界のほうが激しいし、就職状況も日本から考えると非常に厳しい。
失業率もEUなどでは15~20%と非常に高い。
そう考えると日本人は恵まれすぎて勉強しなくなってるのかなぁ?って思う今日の夕べであった。