「しらみつぶし」
小さな、些細な物事も残さず、片端からひとつひとつ処理(片付け・調査など)することを指す言葉。
虱はとても小さくて人につくと取るのが大変。だから他人の虱を取る場合、頭の端から端までそれこそ髪の毛を一本一本調べるようにして、虱をつぶしていくことから生まれた言葉。
虱潰し(しらみつぶし)
物事を片っ端から残らず調べたり処理したりすること。
例:「商店街を虱つぶしに調べる」
昨日お友達の終戦後幼少期の話を聞いた。
どこの国でも敗戦国は酷い衛生状態になるらしい。
日本も例外ではなく「戦争に負ければしらみ湧く」と言われたそうで、髪の毛には毛じらみが発生。
これは頭からDDTを噴射され消毒。
人間は誰でも頭から誰かに何かをかけられるのはいい気がしない。
衣服にもしらみが住み着き、冬は囲炉裏の上で叩くとパタパタ落ちて「パチッ、パチッ」と音をたてたという。
しらみや蚤は血を吸う虫なので咬まれると痒くてたまらない。
だからいつも体中をかきむしっていた。
食べるものも線路脇や河川敷に生えていた野草。
米のあまり入っていないお粥で飢えをしのいでいたそうだ。
そんな状況で子供達は毎日を生き抜いていた。
中学を卒業するとすぐに家を出て、丁稚奉公。
住み込みで働くために集団就職で上京。
本当は勉強したかったが、そんなことは許される状況ではなかった。
当時東京では安保闘争があったりして、大学生達が街を占有していたり、
早慶戦の後では銀座の街を学帽をかぶった大勢の大学生が男女問わずそれぞれの校歌を謳いながら闊歩していた。
そんな学生達がうらやましくて仕方がなかった。
それを横目に働いて働いて必死で生きてきたそうだ。
そんなお友達が言う。
「今の子供達はすべて与えられているのに、なんで自ら勉強しようとしないんやろうな・・・」と。
この言葉は重い・・・
勉強したくてもそれを許されなかった人はたくさんいる。
発展途上国や戦争中の国では今でも。
自分が置かれている環境がどれだけ恵まれているのかを今一度自分も含め生徒達に考えてもらいたいね・・・
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