普通科or理数科
石川県公立高校の願書提出日が14日(火曜)に迫ってきた。
小松高校を受験するにあたって普通科なのか理数科なのかを迷ってらっしゃる受験生もいるかと思い、少し自分の思いを書いてみることにする。
小松高校理数科について
定員40名
平均倍率 1.6
7~8年くらい前には1.0倍の時もあったりしたけど、ここ数年は約1.6倍で推移している。
※ただし、この数字は高専合格組を含めているので、実際はもう少し低い
併願制なので理数科がだめでも普通科には合格する
物理、化学や数学など理数科目の授業が多く、より専門的な内容を学ぶことになる
理科の選択科目は一年次で生物と地学で選択、さらに化学基礎と物理
2年次は物理と化学(地学・生物はやらない)
代わりに体育が少ない
クラス替えはないので3年間同じメンバーで過ごす
SSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校なので、予算が組み込まれ国から研究費が充てられる。(この研究を論文として大学の推薦入試に使うことも可能らしい)
小松高校理数科のSSHは全国でもトップレベルらしい↓
SSH中間評価、洛北と小松高が高評価…文科省
ウニ研(全員)、韓国への研修旅行あり(希望者のみ)
男子多めの女子少なめ
メリット
理数系の仲間が最初からたくさんいる
SSHなどの研究ができる
上位層は石川県内でもトップレベル
早い段階から数Ⅲや理系の科目を学ぶことができる
実験が楽しい
韓国に行ける(笑)
年度によるが普通科以上に結束が固いクラスになる
デメリット
クラス替えがないからメンバーの当たり外れで3年間が天国にも地獄にもなる
年度にもよるがクラス内カーストが存在する時がある
その場合、陰キャや勉強についていけない子たちは完全に蚊帳の外になる場合も…
生物をやりたい子は一年の時にしか授業がなく、2年になると強制的に物理をやることになる(これがとても負担な場合がある)
ちょっとやそっと頑張ったぐらいでは上位層にカスることすらできないほどレベル差が激しい
文転はほぼ許されない (フォローがまったくない)
まとめ
おススメ度 ★★★☆☆
”普通科より理数科の方がレベルが高く、小松高校の一番すごいクラス”
”子供が入学すれば我が家の誉れ、他の家庭にマウントがとれる”
などと勘違いをされているご家庭が昔からたくさんいらっしゃるが、全然違う(笑)
単純にこれから先、理数系以外の選択をすることが絶対にないほど理系(誰が見てもまちがいなく理系脳だとわかる)とか、気が狂うほど数学が好きって子にはおススメだが…
確かに上位層は学年の上位を占める割合が多いし、平均は普通科より高いかもしれないが、下層は学年最下位近くも存在する(特に高校入学をゴールにしちゃってる子)。
2年次における文理選択ができないため、文系脳で高校数学についていけない場合は詰む可能性が高い。
正直中学数学は暗記でどうとでもなるし、なんならパターン演習や数をこなすことでレベルは上げれるから自分は数学が得意だと勘違いする子って結構いる
でも高校数学はセンスというか、数学的論理的思考がかなり要求される。
中学みたいに数をこなすことで、とか努力でなんとでも…なんて思っていたら何年あっても終わらない
よく聞くのが親から「医者になるほどの勉強をすればどんな大学でも進めるからいけるなら理数科にいけ」と言われて理系を選ぶ話
本人がそれを心の底から望んでいるならともかく、親のその考えは子供の進路を殺す可能性がかなり高い
子供は親のおもちゃではないし、見栄をはるための道具ではない。
子供の資質や希望を見定めて、じっくり話し合って決めてもらいたいところ。
うちの塾では、完全なる理系脳の子以外、実はあまりおススメしてはいない。
向いてない子(文系脳)が行くと地獄以外の何物でもないし(それがわかるのは入学後)
今まで何人も理数科の文系脳が落ちていくのを見てきた(笑)
そして、たまに理系でうまくやれてても高3になっていざ大学進学…となった時に、理系にやりたいことがないと気づく子たちがいる(笑)
嘘のようなホントの話(笑)
その場合、国立文転は共通テストを物理化学で受けることになるので、かなり厳しく、英数国で受験できる私立文系の経済あたりに落ち着く場合が多い
ちなみに理系の経営や心理などもあるし、融合学部みたいなものもあるが、選択肢が非常に少なく、本人の意向と合うかどうか…
とにかく現状、進路に関して何も考えていないのなら普通科をお勧めする。
高1で高校数学の洗礼を受けてやっていけるかどうか判断もできるし、クラス替えもあるし、女子もたくさんいるし(笑)
理数科じゃなくても東大京大医学部は受かるしね!
あと数日じっくり考えて決めてもらえたらいいのではないかと思いますぞ!
頑張れ受験生!
今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
お時間ございましたらポチポチ↓の応援よろしくお願いいたします。
Be First to Comment
コメントを投稿するにはログインが必要です。