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蛇と鬼子母神

 インフルエンザが流行ってる

って話を今年はどこの学校からも聞かない。

コロナウィルスの報道が凄すぎて目立たないのか?

その変わり国連の専門機関である世界保健機関World Health Organization)通称WHO(ワールド保健オーガニゼーションではない)の名前をよく耳にする。(本部はスイスのジュネーブ)

ロゴマークをご存知だろうか

この国連旗の真ん中に置かれた蛇と杖が特徴的でしょ?

その名もアスクレピオスの杖という。

アスクレピオス(アスクレーピオスとも)は、ギリシア神話に登場する名医。
優れた技術の持ち主で、死者すらも蘇生したというが、ゼウスによって殺された。
しかし、その功績が認められ、へびつかい座として天に上げられ、神の一員となった。

そのアスクレピオスが持っていた蛇の巻きついた杖がそのシンボルマークの由縁

なぜ蛇なのかというと長い体や毒をもつこと、脱皮をすることが「死と再生」を連想させるため、古代では「生と死の象徴」とされていたから。

ちなみに薬学のシンボルマークはヒュギエイアの杯と言ってこれもまた杯に蛇が巻きついている。

 そして医学と言えば、うちの講師たち(笑)

全員が金沢大学の医学部に所属している。

その中でもうちの姫、町田先生の実家は大聖寺で400年以上続く日蓮宗のお寺(久昌山 宗寿寺)だ。

今日は彼女とご家族のお招きで「星祭り」なる年一度の大祭に行ってきた。

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今年は比較的暖かいけど、毎年厳寒の空の下住職さん(町田先生のお父さん)が水垢離を取った後、御祈祷に入られる。

この法要が行われる前には100日の荒業をされるそうで、時に死人も出るほど過酷なのだとか。

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普段お寺に行くことがないので法要の風景はとても新鮮。

参加されている檀家さんたちは生活の中にお寺の存在がしっかり溶け込んでいるようだった。

それでも年々来られる方は減っているらしく、加賀市の人口減に加え、若者のお寺離れはこんなところにも影響が…

 日蓮宗では鬼子母神が信者・衆徒さんの守護神なんだそう。

鬼子母神=ハーリーティー

日蓮宗の守護神

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鬼子母神は初めハーリーティー(訶梨帝母)と いう夜叉で、500人の子供の母だったが、しばしば人の子をとって食ってた。そこで、ある時お釈迦さまが彼女が一番可愛がっている、一番末の 子の愛奴(あいぬ)を隠してしまいました。ハーリーティーは気も狂わんばかりにその子を探し回るが見つからなかった。そこにお釈迦さまが現れて、子供がいなくなるということがどんなにつらいものか 分かったか?お前の今までの悪行がそのような形で現れたのだと諭した(隠したのはお釈迦様なのにね…😁)。このことで親の心を知り心を入れ替えたハーリーティーは仏道に帰依し、子供を守り、安産をさせてくれる慈愛の仏、鬼子母神となる。

という逸話は昔からよく耳にする。

鬼子母神の霊験は夫婦和合・安産成就・恋愛成就・持病治癒・災禍除去 

生徒たちに厳しさと愛情を与え、これから女医になり患者さんの心と体を救うであろう町田先生のイメージとピッタリだ。

彼女が医学部生なのは檀家のみなさんがご存知なようで、学業成就のお守りも超人気らしく即完売していた(笑)

 ちなみにこのお寺にはかつて関町にあった大聖寺藩の関所がある。

もちろん歴史的建造物重要文化財だ。

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お寺の裏手には紅葉が映える素晴らしいお庭もある。

まさにフォトジェニックなパワースポット。

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みなさん、大聖寺にお越しの際は是非一度御参拝を!

 ちなみに蛇は脱皮を繰り返し成長していく動物。

ニーチェは「脱皮しない蛇は死ぬ」と言う名言を残こした。

人は生まれてから必ずいくつかの節目がある。

日本人なら七五三、入学や卒業、就職、結婚などがそんなタイミングかな。

普段は流れに身を任せ生きている人でも、その節目節目で深く悩むこともあるだろう。

そんな時、人はそれまでの自分から大きく脱皮し、新しい人間に生まれ変わり成長することができると思う。

ニーチェは先の一節に続けて「脱皮することを妨げられた精神も同じであって、変化することを妨げられた精神は滅ぶ」と言っている。

親離れ子離れできなかった場合、または変化を望まなかった場合は悲惨な結果もありうる。

脱皮する動物は、脱皮する前に内側に成長するためのエネルギーを蓄えている。

逆に言えば成長のためのエネルギーを十分蓄えていなければ、脱皮はできないということにもなる。

知らず知らずのうちに着てきた、または着せられてきた固定観念の殻を破り、つぼみのまま眠っていた個性、長所、特技、才能を花開かせるには人生の節目が絶好の機会になるだろう。

うちに入塾なんてその最たるものではなかろうか(笑)

WAKEの受験生たちは今まさに脱皮しようとしている最中。

さらに大きく大きく成長していって欲しいね。

 今日も最後までお読みいただきありがとうございます。

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