この前テストにロシア革命がでていた。
なかなか日本としてはロシアの歴史はなじみが薄い。
だから生徒はあまりあまりよく分かってないことが多い。
そこでロシア革命について少し。
20世紀初頭、当時資本主義の国々が帝国主義国家となり利権を争っていた。
ロシアはドイツをリーダーとする同盟国に対抗してフランスやドイツと連合国を結成。
サラエボ事件という対岸の火事が同盟国対連合国の戦争へと連鎖反応を起こしてしまった。
戦争は毒ガス、潜水艦などの新兵器も登場し、長期化。
これが第一次世界大戦。
ロシアも例外ではなく、国を挙げての総力戦となっていた。
物価は跳ね上がり国民の生活は困窮。
そこで戦争をやめさせるため、労働者と兵士の代表による評議会「ソビエト」が結成されることになる。
彼らソビエトが首都の支配権を握る臨時政府とニコライ2世は退位を余儀なくされ帝政ロシアの時代は幕を閉じることになる。
これが3月革命。
それでも戦争をやめない臨時政府。
なぜかというと、臨時政府内のソビエトの議員たちは政治のプロではないので、政治に慣れたブルジョワたちにお任せしていたから。
資本家たちは戦争で儲けていたからやめるはずがない。
それじゃイカンと立ち上がったのがレーニン。
数ヵ月後、帝政ロシアを復活しようとコルニーロフという人物の反乱が起きるのだけど、ソビエトは臨時政府と共に撃退。
その勢いのまま、真の平和と平等な社会=社会主義を実現するためソビエトを率いて臨時政府を倒す。
これが11月革命。
ソビエト結成から11月革命までがロシア革命。
その後、最初の目的である第一次世界大戦からの戦線離脱をすることになる。
だから中学生は第一次世界大戦と絡めて、当初は「ロシア」は参戦していたけど、途中でいなくなったことを覚えないといけない。
レーニンは結構日本人からすると得体の知れない革命家のようなイメージを持たれがち。
だけど実際には本気で平等で平和な社会を実現させたかった理想家なのだ。
オマケ話で、帝政ロシアを復活させようとして失敗し、敗走した人たちの数125万人といわれる。
軍資金約500トンのロマノフ金貨と財宝と共にシベリアの奥地で再起を図ろうとした。
彼らは8000キロもある広大なシベリアを横断し太平洋へ向かうことに。
季節は秋(11月革命頃だから)。
緯度の高いロシアでは冬の訪れは早く、常に気温はマイナス20度を下回りその行軍は多いときで一日20万人が死んでいったという。
3ヶ月経った頃、2000キロ離れたイルクーツクまでたどり着いていた。
しかし、人々の前には凍った巨大なバイカル湖。
その頃生き残っていたのは25万人。
この湖、実は超でかい。
アメリカ大陸の5大湖よりも大きく、世界の淡水の2割を保有するほど。
彼らがそこを横断しているときに悲劇が・・・
大寒波の到来である。
気温マイナス70度の猛吹雪。
人々は凍った湖の上で立ったまま次々と凍死していき、全滅。
春が来て、解ける氷と共に財宝と凍死した人々はバイカル湖に飲み込まれていった。
バイカル湖といえば世界一の透明度。
冬にはエメラルドに輝く氷の世界。
でもその下には大勢の人たちの命が眠っているなんて・・・
歴史の単語にすこ~し肉付け。
ロシア革命・・・少し興味を持てたのでは???
最後まで読んでくれてありがと~。
できるだけ短くしたつもりだけど、読みにくかったらごめんなさい。
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