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初心忘るるべからず

 今日は次年度から手伝ってもらう新大学生に授業に参加してもらった。

中学の頃からの生粋のWAKE生だからうちの授業スタイルをよくわかってる。

よくわかってるだけに結構難しい(笑)

学習塾、特にうちみたいな進学塾は学校の授業とは全く違う。

民間のサービス業だから生徒を楽しませつつ実力を伸ばしてあげないといけない。

時には厳しく時には暖かい日差しのように心に寄り添っていかないといけない。

もちろん合う合わないはあるのでたまにうちをやめる子もいるけど、頑張ってついてくる子は最後まで応援し続ける。

やれるかどうかは適性もあるからみんながみんなできる職業ではないかもしれないけど、生徒達を大事に思う気持ちがあれば意外となんとかなる。

生徒にどう思われるかではなく、どう想うか…。

足りない部分は努力で補うしかない。

授業後にそんな話をしていた。

 教え子に塾講師としての最初の手ほどきをしながら自分の下積みの頃を思い出した。

このブログを当時の生徒達も読んでいるかもしれないが、最初は声も足も震えながら授業をしていた。

視界も狭いし、生徒とのやりとりもうまくいかない。

最初の年には久保田先生に3回くらい向いてないので辞めたいと言ったんじゃないかな。

それでも最初の生徒達が卒塾し、次の子達が入ってくるにつれて慣れてくる。

そのうちだんだんと視界が開けて授業をコントロールできるようになった。

 講師歴は10年を越えた。

今は右の脳でオートマチックで喋りながら左の脳で次の話を考え、視界は全ての生徒に向いているまでに成長した。

毎回筋書きがないから結構即興芸に近い(笑)

これでも十分と言えば十分だけど、目指す理想の講師像はさらに先にある。

自分もまだまだ修行中、というか常に変化し続けている感じか。

たまに遊びにくる元生徒達は毎回その変わりかたに驚く子も多い。

 先日昔は子供達に親身に寄り添い、周りからも慕われていた塾長先生の話を聞いた。

その塾は拡大を続け、今ではかなりの規模になっている。

ただ、絶対に真似したくない塾に変貌。

講師としてのトレーニングを全く施してもいない大学生にそれぞれの校舎を丸投げ、授業はしないしほぼ放置、当の本人はほとんど塾に顔を出さないという。

それに加えて(元々片鱗はあったけど)全身ブランド品に身を固め成金にしか見えないらしい。

何年か前はあんなに熱く教育を語っていたのに…

なんとも悲しい話だ。

自分の生徒に首輪をつけて自習させる塾講師の話も今話題になっている。

これもまたとんでもない話。

塾講師は変わった人たちがいるからそこが面白いと言えば面白いけど、ちゃんと選ばないと子供の一生を台無しにしかねない。

もしこれから塾を選ぶなら、卒塾してからも付き合っていけるような塾長がやってる個人塾をお勧めする。

辛いこともあるかもしれないけど、それは絶対に一生の宝物になる。

だってそこには「生徒愛」が溢れているはずだから。

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 今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

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