昨日の授業は570日以上かけて世界中を巡ってきた飯貝夫妻に講演をしてもらった。
新婚旅行がこの日数というのが凄い。
それまで二人とも名門大学出身で大手企業に就職後、エリート街道を歩んできた。
しかし、ふと自分の人生に疑問を持ち世界に出たという。
彼らのスタイルは旅行ではなく、バックパックでの旅。
旅行で観光地をサラッと巡ったのではなく、現地の人々の暮らしを直に体験してきた。
現地の人たちの笑顔や幻想的な風景。
普段なかなか聞くことの出来ない話に生徒たちも食い入っていた。
人生は少しの例外を除いてほとんどの人が毎日同じことの繰り返し。
そんな毎日の単調さから、ついつい適当に過ごしてしまったり、人生が無限であるかのような錯覚に陥ったりする。
そんなときは生きることの原点を知るために一度旅に出ればいい。
それは別に世界一周や日本一周でなくても良い。
隣の県や街だっていいのだ。
ポイントは移動手段をできるだけゆっくりしたものを選択すること。
歩き、自転車、バス・・・なんでもいい。
旅をするのに実は目的地なんてどうでもよかったりする。
大事なのはその過程だ。
自分の目で直接見る、自分の手で実際に触る、自分の足で歩く、自分の知らない世界を肌で感じる。
そして旅では危険を冒してでも前に進まなければ、新しい景色が見えないことを知る。
いつか旅を終え、自分の居場所に戻り、そこで旅を振り返る時、改めて人生は有限なのだということに気づく。
そこから「やりたいことがあるなら迷わずすぐにやる」という行動力が生まれる。
旅はいつでもできる、だけどオススメしたいのが、若い頃に出かけること。
旅をすると人生力がつく。
人生力とはどうすれば人生を楽しめるかの力。
色々な体験の中から自分が興味を持つものを見つける。
それこそ自分に与えられた使命だと知ることになる。
自分の生き方に迷って、暗闇の中でもがいているときの光明のようなもの。
あとは旅と同じように光の差す方へ足を一歩一歩前にすすめればいいのだ。
日本人は旅をあまりしなくなったという。
だから夢の実現力や人生力が落ちたのかもしれないね。
旅は道連れ、ポチは一日一回(笑)