今日の地理の授業で少し北アメリカを扱った。
「アメリカの首都はどこ?」
「ニューヨーク」
「ブッブー!」
「ワシントンDCで~す。」
「え~、人口多いのに首都じゃないんですか~!」
まぁこのあたりは勉強していない子しか間違えない問題。
でもアメリカはなんで人口の多いニューヨークじゃなくてワシントンに首都を置いたのか(昔ニューヨークも少しだけ首都だったことはある)。
経済はニューヨーク、政治はワシントンDC、映画や音楽といったエンタテインメント産業はロサンゼルスみたいにね。
これ今の日本人にはちょっと分からない。
たぶん江戸時代の人ならそらそうだ!と言いそう。
江戸時代、日本でも政治は江戸(東京)、商工業は上方(大阪)だった。
戦後、中央集権的になって政治も経済も東京に一極集中させた。
だから今の日本人にはこの感覚が無い。
人口の多い都市=首都みたいに思っちゃう。
首都は人口の多いところだと環境整備がしにくい。
それならいっそ別の場所に新たに作ったほうが効率よく都市計画を経てる事ができる。
いわゆる計画都市(何もないところに人工的に建設された都市)。
こんな国は結構ある。
ドイツも首都はベルリン、金融の中心はフランクフルト、工業の中心はライン川沿いの都市に役割分担している。
オーストラリアの首都キャンベラとシドニー。
カナダの首都オタワとトロント。
トルコの首都アンカラとイスタンブール。
ブラジルの首都はリオデジャネイロではなく草原の真ん中にいきなり作った都市、ブラジリアとかね。
すべてをデザインされて作られた都市は非常に合理的で美しい。
いわゆる機能美ってやつ。
日本もそろそろ首都移転しないと、もし地震や津波で東京が壊滅するととんでもないことになっちゃうんじゃないかな?
ポチポチ♪